【名大院試】機械航空宇宙の院試攻略 専門科目編【名古屋大学/院試/過去問】
私の経験をもとに、内部生はもちろん、情報の少ない外部生にも少しでも力添えになればと思い、院試の攻略法を書きたいと思います。
今回はいよいよ専門科目編です。
噂ですが、TOEIC100、基礎200、専門300と言われているのでかなりでかいです。
どの研究室所属とか、どの大学所属とかは一切関係ないです。
ちなみに私は院試の結果上位5人以内で合格しました。
- 制御工学 優先度S オススメ度S
- 熱力学 優先度S オススメ度 A
- 材料力学 優先度 A オススメ度 B
- 流体力学 優先度 C オススメ度 C
- 振動工学 優先度 S オススメ度A
- 電子回路 優先度 S オススメ度A
- おまけ 4力
制御工学 優先度S オススメ度S
覚えてしまえばパターンとなる科目。
正直似たような解法しかないから、目をつぶってでも解けるし、得点源にしたい。
ただ、演習する教材がないのが一番デメリットであり、過去問のみの演習になりがち。
でも名大の機科と航空の過去問をあらかたやれば十分網羅できる。
航空の過去問にはちょいちょい解けんわ!っていう問題があるけどね。
解答すら作るのがムリ!って言うのは1、2問はあった気がする。
そういうのは考えて解けなければ飛ばしていいよ、どうせ正答率低いだろうし。
私が参考にしたのは基本的には授業板書。あとはたまに教科書。
制御は板書で確認して、過去問演習を通して理解した。
いきなり名大の過去問から始めると答えが間違ってる可能性があるから、授業の過去問からやるといいよ。めちゃ問題数多いし。
航空に出やすい根軌跡とか、偏差についてはJSMEをかなり参考にした。
って言うか、基本制御はわからんとこはJSMEに書いてある笑マジでおすすめだから参考にしてみて。
試験本番は典型的な制御の問題ばかりで特殊な問題はなかった。
追記(6/18) 今年度から現代制御も範囲に入ったらしいです。つまり、航空系の傾向が入ったということ。しかし、必修じゃないのになぜ現代制御も入れたのか…。これまでの範囲と異なるので注意して下さい。
熱力学 優先度S オススメ度 A
この科目も得点源にできる。
なんせサイクルの問題なら同じような式を使って熱効率を出し、熱力学的関係式の問題ならこれまた同じような知識を使うだけ。
ただ、断熱自由膨張、ジュールトムソン、再熱サイクル、など、ちょっと知識が必要な範囲からの出題には注意が必要。
芋ずるで全滅する可能性があるからね。
今年みたいに今まで名大には出題されたことのない再熱サイクルが出たりする。
問題傾向は機科でも航空でも改組のものでもなかった。
マセマの演習は一応全部読んで解法を覚えた。かなり今までの名大の傾向に沿った問題が多い。
二つ目はJSME。授業で使っていた時はなんてわかりにくい本なんだと思ってたけど、ある程度理解してから読み直すと、良本だと言うことに気づく。
一つの議題に対してのトピックが多く、多角的に理解できる。ぜひ参考にしてほしい。私の年は今までの機シスや航空の傾向はなく、複数問題攻めみたいな問題だったため、傾向分析もしっかりするように。
追記(6/18) 今年より伝熱学の範囲が入ったとのこと。過去問には一切問題がないので注意して下さい。
材料力学 優先度 A オススメ度 B
材力はそんなに複雑な条件に設定はされないが、計算がえぐい年や、教科書によって載っていない知識が出題されうるので得点自体は取りづらいのかなと感じた。
改組後は2年とも航空の傾向にある。しかもかなり古い問題(2005年くらいのやつ)。
しかし、今年は以前のように過去問さえやっていれば解けると言う生易しい難易度ではなく、航空の傾向から派生した問題であった。
過去問も一通りマスターするのは大事であるが、プラス、演習はサイエンスをベースに、ポイントを学ぶで私は適宜知識を補完した。結果かなり成功だったと思った。
変に応用を効かした問題が出題されるので、一つの参考書をやるよりは、複数の参考書を読み込んで応用を意識してやると良いと思う。
流体力学 優先度 C オススメ度 C
最悪。まずテスト範囲が確定していない。教科書の8章までのはずなのに、それ以外の出題であった。傾向は完全に航空の問題。問題を見た瞬間に、はい、詰みとなった。笑
機科の過去問はほとんど全てこの教科書からの出題でかつ、改組後の問題も教科書からの出題だったから、今年もこの教科書からだと思ったら、予想が外れたね。
もう一度試験を受けるなら、流体は絶対取らない笑あまりアドバイスすることないけど、もし流体を選択したいなら、2冊目の参考書をオススメする。この参考書に載っていない流体はないし、めっちゃわかりやすい。
振動工学 優先度 S オススメ度A
多くの学生が選択する科目。私はなぜか勉強しなかった科目。
制御工学と同様覚えゲーなので安定して得点源にできるし、問題もパターンだからこれ勉強すればよかったーと後悔。もう一回受験するなら振動とって流体なんか絶対勉強しんわってくらいです。
力学と被る部分があるのでオススメ。
電子回路 優先度 S オススメ度A
これも多くの学生が選択する科目。安定して得点しやすいためである。基本的に、制御、振動、電子回路は安定して取りやすいため、多くの学生が選択する。ただ、たまに博打な年があるので多めに勉強するに越したことはない。
おまけ 4力
机に向かっては一切やっていないが、家での読み物として、4力問題精選を一通り読んだ。院試勉強ではかなり有名な本。
難易度高いとどこへ行ってもきくが、思ったより良問が多いという印象。時間があればぜひ参考にしてほしい。実際、熱力学や材料力学など、過去にも出題された問題も多くある。
総評
何度も言うが、専門科目の出来不出来はかなり合否に関わる。
何よりも勉強してほしい。ちなみにどの科目も例年6割くらいの出来で中の中で合格するらしい。私は10割か9割の出来だった。それくらい勉強してほしい。
次回はその他面接や出願の院試情報について書こうと思っています。
お楽しみに!
もし、科目の中でわからないことがあれば、院試専用の塾を使ってみてはいかがでしょうか。
私の知人も講師の一人で、どの科目も対応できるそうです。
是非無料体験からでも参加するのもいいと思います。
院試は情報戦です。行動力が結果に大きく出ますので、登録だけでもしておくとか、院試について聞くとか、ぜひご活用ください。
基礎編も見てね。